【条件良好】みずがめ座η流星群2019の方角・極大日時・ライブ中継情報

2019年(令和元年)のゴールデンウイーク中に活動が盛んになる「みずがめ座η流星群」について紹介します。ピーク(極大)日時・観測方法や方角のみならず、ライブ中継情報もあります。

アストロNOTE

あなたは、「流星」や「流れ星」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。 『流れ星が見えている間に3回心の中で願い事を唱えると、その願い事は叶う』と 誰かから教えられたことを思い出したでしょうか。 そんな流れ星こと流星群について書いていきます。 […]

みずがめ座η流星群とは?

流星群の流星たちは空の一点を中心に放射状に流れてきます。
この中心の点を「放射点(輻射点)」といいます。
流星群は放射点のある星座の名前で呼ばれます。
みずがめ座η流星群はみずがめ座から流星が放射状に流れてくるのです。

みずがめ座の場所

みずがめ座η流星群の放射点があるみずがめ座ですが、実はこの星座は秋の星座なのです。
したがって、5月の宵にはまだ姿を現していません。
5月には2時頃に東の空から昇ってきます。

みずがめ座η流星群の見える方角は?

流星は全天にかけて流れるので、方角については特に気にしなくても良いでしょう。
空全体をまんべんなく眺めるようにした方が流星は見つけやすいと思います。
流れる方向としては、東から西に向かって流れていきます。
詳しく言うと、東の空を中心として放射状に流れていきます。
東の地平から天頂方向に向かって流れて行くものも多いでしょう。

みずがめ座η流星群のピークの時間は?

見ごろとなる時期は

みずがめ座η流星群が極大を迎えるのは5月6日の23時と予測されています。
日本での見ごろの時間帯は、日付が変わって5月7日の2時頃から夜明けまでです。
前後の5月6日と5月8日の同じ時間帯でも多くの流星を見ることが出来るでしょう。
なぜなら、この流星群のピークはなだらかな山になっているからです。

今年の観測条件

2019年の日本におけるみずがめ座η流星群の観測条件は良好です。
その理由の一つとして、月明かりの影響がないことが挙げられます。
ピーク時の5月6日の月齢は「1」でほぼ新月です。したがって月の光が邪魔をすることがありません。
また、極大時刻が夜中なのでタイミングはバッチリです。
空の暗いところでは、1時間当たり10個程度の流れ星を見ることが出来るかもしれません。

見頃となる現地の天気について

5月6日23時が流星群のピークとなり、もっとも見頃になります。
必ずしも、5月6日23時〜に見るべきというわけでもなく、その前後の日にちでも観測はできます。
このあたりは沖縄を除き、基本的には所どころ、曇りは見られるものの全国的に晴れる予想です(tenki.JP参照)。
ただ、7日以降は曇りや雨が出てくるので注意です。
一番の見頃は、5月5日かもしれません。

みずがめ座η流星群の命名ルールとηについて

「η」とは何でしょうか。
そもそも「η」ってどう読んだらいいのでしょうか?
「η」はギリシャ文字で「イータ」または「エータ」と読みます。
天文学では星座の中で最も明るい星を「α星」と呼びます。
そして明るさの順にα,β,γとギリシャ文字を当てていきます。
「η」はαから数えて7番目の文字なので「みずがめ座η星」は
みずがめ座で7番目に明るい星ということです。
みずがめ座η星の近くに放射点がある流星群なので、
「みずがめ座η流星群」と命名されたというわけです。
みずがめ座に放射点をもつ流星群は他にも「みずがめ座δ(デルタ)流星群」や
「みずがめ座ι(イオタ)流星群」があります。
同じ星座の流星群が複数あるので、星の名前で区別しているのですね。

流星群の観測方法・注意点

流星群の観測方法

流星は空のどこから現れるか分からないので、仰向けに寝転んで空全体を見るようにした方が良いでしょう。
複数人で観測する場合は、見る方向を分担するといいですね。
流星を見るのは夜になるので、手元や星座早見を見るのに懐中電灯が必要です。
しかし、通常の明るさでは暗いところになれた目にはまぶしすぎます。
懐中電灯には赤いセロファンを貼っておきましょう。セロファンは百均ショップで購入できます。
ペンライトにセロファンテープを貼って赤色のマジックで色を塗ってもOKです。

服装と装備

日中は暖かいとはいえ、夜中や朝方は冷え込みます。
十分な防寒対策をしておきましょう。
寝転んで観測するには寝袋があれば便利です。
その下にマットを数枚重ねて敷けば冷え対策は万全です。
長丁場になるので、夜食を持っていくと良いでしょう。
携帯コンロがあれば、コーヒーを飲んだりするのに便利ですね。

過去に流星群をみたときの感想

12月に双子座流星群を観に行った時のこと、
この日は少し天候が悪く、晴れるまで車の中で待機していました。
夜半すぎから晴れ出したので、外に出て流星を待ちました。
カイロをもみながらパイプ椅子に座っていると、天頂付近から南の空に向けて
サーと白い光が走りました。その数分後少し西の方に向けて流星が流れました。
「よっしゃ、キター」と思わず叫んだのを覚えています。
冬の明るい星の中を走り抜けていく流星はなかなか壮観でした。

星空ライブ中継情報

LiveCombsによるライブ配信

朝日新聞社によるライブ配信

国立天文台によるライブ配信

2019年5月7日~9日の晴天時20:00〜21:00に配信