流星群とはなにか?流れ星の方角や詳細について解説

あなたは、「流星」や「流れ星」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。
『流れ星が見えている間に3回心の中で願い事を唱えると、その願い事は叶う』と
誰かから教えられたことを思い出したでしょうか。

そんな流れ星こと流星群について書いていきます。

流星群とは?

流星の正体

流星群は、毎年同じ時期、同じ方向からたくさん出現する流星の集団のことです。
流星は「流れ星」ともよばれ"星"の字が付きますが、夜空に輝く普通の星(恒星)の様に
宇宙空間に存在する天体ではなく、地球の大気圏で起こっている現象です。
流星の正体は宇宙から地球に飛び込んできた塵が大気との摩擦で熱せられて明るく輝いているものです。
この塵の大きさは0.1ミリメートルから数ミリメートル程度で、砂粒ぐらいの大きさです。

流星と彗星

流星は彗星(ほうき星)と深い関係があります。
彗星の本体は、氷と岩石のかたまりです。
彗星が太陽に近づくと、氷が融け、ガスと塵(岩石のかけら)が噴出してきます。
これが彗星の尾を形成します。そして、この時にまき散らされた塵が流星の原料になります。
彗星から噴き出た塵は帯の様に宇宙空間を漂っています。
飛行機が通った後に飛行機雲が出来るのと同じように彗星が通った後には塵の雲が出てきいるのです。
この塵の雲の中を地球が通るときにたくさんの塵が地球に落ちてきて流星を発生させます。
地球の軌道は一定で、塵の雲もほぼ動かないため、毎年同じ時期に地球が塵の雲を横切ることになります。
流星群が毎年同じ時期に現れるのはこのためです。
ちなみに、みずがめ座η流星群の母彗星は有名なハレー彗星です。
みずがめ座η流星群の他にも、1月に極大となる「しぶんぎ(四分儀)座流星群」、8月に極大となる「ペルセウス流星群」、
12月の「ふたご(双子)座流星群」が3大流星群として有名です。

まとめ

毎年同じ時期に見られる流星群ですが、流星が輝いている時間は一瞬なので、願い事は3回唱える間もなく消えてしまうかもしれません。しかし、何回も流れ星を見ることが出来れば、その中には割と長い間輝いているものもあり、3回願い事を唱えることもできるでしょう。流星は、いつ現れるか予測できませんが、多くの流星が見える時期があります。
それは「流星群」が活動している期間です。